小樽出身の風景画家・中村善策の記念ホール(市立小樽美術館1階・色内1)に、11月1日(土)から、市立松ヶ枝中学校の1年生72人が描いた、善策の写生地・祝津のスケッチ画が展示されている。
松ヶ枝中1年生は、今年6月、総合学習「小樽の画家『中村善策』について学ぶ」の一環として、同館と連携して善策の写生地を巡り、小樽や美術に関心を高めた。
善策の晩年の作品「小樽の祝津港」の写生地となった祝津の鰊御殿前では、A4の紙とえんぴつで、善策が見た風景をスケッチでなぞった。
1日(土)からは、善策の作品と並んで、学生たちのスケッチ画も展示されている。港と山だけを描いたものや、民家も細かく表現した作品など、学生たちの工夫した様々な表現・個性が溢れている。
「スケッチを描く場所は、鰊御殿のまわりです。僕が選んだ場所は、海が見える場所でした。さくに座って絵を、描きました」(1-2・生活班)。「描いた日は風が強くて紙が飛ばされそうになりました。ずっと描いてても、飽きないくらい楽しくて、まだ描いていたかったけど、時間があまりなくて、少し雑になったのが残念だったと思います」(1-2・学習班)などと、感想文も添えられている。
学生たちは、すでに善策にゆかりのある人々をインタビューして壁新聞も完成させており、11月中旬頃から同ホールで展示される予定。
松ヶ枝中の「見て、聞いて、描いて 私の好きな中村善策展」は、11月30日(日)まで。中村善策ホールの閲覧料:一般300円、高校生150円、中学生以下無料。
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