小樽市は、11月18日(火)に記者会見を開き、12月2日(火)開会予定の小樽市議会第4回定例会(12月議会)に提出する予算議案8件・条例案26件・専決処分報告3件を明らかにした。
提出予定の予算議案8件は、平成20年度小樽市一般会計補正予算、国民健康保険事業特別会計補正予算、住宅事業特別会計補正予算など。
一般会計補正予算では、長橋・桜・朝里の3小学校と朝里・銭函の2中学校の校舎耐震診断事業費1,830万円を計上。原油高騰による独居老人宅や高齢者世帯を支援する「冬期特別生活支援事業費(福祉灯油)」3,190万円を計上した。
福祉灯油は、一世帯あたり6,000円の補助を出すことにしており、対象は5,300世帯。3,190万円のうち半分の1,590万円は北海道からの補助金となっている。また、市共同募金会ふれあい見舞金から2,000円(一世帯)も合わせて支給される。この議案は、初日の本会議で先議することにしている。
このほか、平成21年度分の道路新設改良費1億4,000万円や、朝里十字街にある市有地(旧朝里共同住宅跡地一部)での消防署朝里出張所建設事業費2億1,000万円を計上し、建設工事を前倒し発注することにしている。
朝里出張所の建替えは、市有地約3,200平米の一部で行い、同所ではコミュニティセンターを併設する構想もある。新築の出張所は、鉄筋コンクリート造2階建577.5平米。現行の消防車両2台に加え、救急車1台を配置することが可能になる。2009(平成21)年12月完成予定。
今回の補正額は、一般会計は2億9,682万8,000円、国保1,343万8,000円、介護保険1,396万1,000円で、計3億5,059万4,000円の増額となった。
条例案24件は、市税条例等の一部を改正する条例案や手数料の一部を改正する条例案、小樽市病院事業条例及び市立小樽病院高等看護学院条例の一部を改正する条例案などが上程される。
手数料と使用料の一部改正が、2009(平成21)年4月1日から施行される。市内の体育施設や駐車場など17施設の使用料・手数料を平均8.5%値上げするもので、今年度と比較すると約3,000万円の増収を見込んでいる。中でも、祭りの屋台営業の許可申請手数料は、140%の大幅引き上げを行う。4年間で段階的に引き上げる。(詳細)
使用料及び手数料の改定は、市が、財政健全化対策として実施。これまで、平成16年度に住民票や税の証明手数料などを改定し、平成17年度に施設使用料の全面的な見直しを行った。市では、1984(昭和59)年以来、20年間、改定をしていなかったが、財政再建として平成17年度から4年ごとに見直しを行う。見直しは、人口10万人以上の道内主要都市の平均程度に改定するという。同内主要都市より5%程度以上低ければ引上げ、高ければ引下げる。(資料)
専決処分報告の3件は、7月30日に発生したこども発達支援センターにおける転倒事故による損害賠償で18万2,092円、9月10日の移動図書館車による車両接触事故で3万4,850円、7月7日の保健所犬捕獲車による車両衝突事故で2万7,983万円支払ったもの。
市は、今後、国民健康保険条例の一部を改正する条例案や手数料条例の一部を改正する条例案など条例案2件、市公平委員会委員の選任と人権擁護委員候補の推薦などの人事案件2件を提出することにしている。
第4回定例会は、12月2日(火)に開会する。