中華人民共和国駐札幌総領事・胡勝才氏(49)夫妻が、21日(火)に来樽し、小樽市役所を訪れ、市長に表敬訪問を行った。
胡氏は、流暢な日本語で、「中国では、観光都市として札幌・小樽・函館の知名度は高い。小樽の物産も中国で人気なので、貿易拡大を願っている。それにしても、市長室は、天井が高くて広くて良い部屋ですね。海が見えて眺めも良い」と話した。
山田勝麿市長は、「小樽と上海・チンタオ・大連とは、コンテナ航路がつながっており、週2回貿易を行っている。来年、上海に出店予定のアンテナショップにも、小樽も参加したいと考えている。この部屋は、広いので、冬は寒いですよ。眺めも良いが、マンションが出来て、だんだん見えなくなっている」と応じた。
胡氏は、「小樽市老壮大学」の第5回特別講座のために来樽したもので、市役所訪問のあと講演会に臨み、「中国改革開放30年の変化と中日関係について」をテーマに講演した。
「30年の改革で、様々な分野で大きな変化があり、中国人の生活が改善された。ただ、一人あたりのGDP(国内総生産)は、アメリカの平均の4%、日本の5%に過ぎない。近代化への道のりは長い。13億人の中国では、7~10%の経済成長がなければいけない。日本はで2~3%でも成り立っているが、中国では7%を確保する努力をしている」と、改革の成果や今後の課題などを述べた。
また、「中日の歴史は長い。両国の首脳の関係が良くなければいけない。観光に対しても、中国人の大半は、東京・大阪・京都・箱根・富士山を巡る5日間の旅行をしている。もっと北海道を宣伝するべき。私は、今回はじめて小樽の地に来た。いままでは、車で通るだけだったが、この街は情緒がある街。中国ともっと関係を拡大する必要もある」と語った。