秋色深まる市内でイチョウの木が黄葉し始め、住吉神社(住ノ江2)境内では、大木のイチョウに黄色の銀杏がたわわに実っている。
鎮座140年を迎える小樽総鎮守の住吉神社は、鬱葱とした巨木に囲まれている。高さ20~30mあるイチョウの大木は、市内の紅葉とともに黄葉し、扇形の葉がヒラヒラと境内を舞っている。
イチョウの木は雌雄異株で、実はメス株になる。境内のメスのイチョウの木は、まだ緑色の葉をつけているものも多いが、黄葉した葉と葉の間からは、鈴なりになった銀杏が顔をのぞかせている。
たわわに実った銀杏は、風に吹かれて地面に落ち、異臭を発する。市民は、軍手や火バサミで、この実を集める。神社の銀杏は、小ぶりだが味が良く、拾い集める市民が多い。
銀杏拾いの時期が終わると、小樽の街には、寒風が吹き、一足飛びに冬へと季節の衣を変える。