麻生内閣初の衆院・参院予算特別委員会や本会議での論議が、10月6日(月)から始まっている。この様子は、全国へテレビ放映されている。
国会は、午前9時から開会して、論議を展開しているが、小樽市議会は、本会議・各委員会とも午後1時からの開会となっている。小樽市議会では、本会議、各委員会などの開会は、半世紀にわたり、午後1時から始めるのが常態化している。
6日から開会している国会では、本会議・特別委員会とも、審議は、午前9時から行われている。6日(月)から9日(木)まで開かれていた小樽市議会の決算特別委員会は、何故か、午後1時からの開会となっている。
小樽市議会事務局によると、「会議の時間は、会議規則で13:00~18:00と決まっている。現在の規則は、1959(昭和34)年の地方自治法の改正によって決定しているが、記録によると、1956(昭和31)年10月4日から13:00~18:00となっている。戦後の1947(昭和22)年、地方自治法がつくられ、議会活動をしているが、この時のことは資料がないので分からない」としている。
小樽市議会は、この半世紀にわたって、のんびりと午後1時開会を踏襲している。
道内では、札幌・小樽は午後1時からだが、函館、旭川、苫小牧などは午前10時から開会している。全国的には、午前開会の市議会の方が圧倒的だ。
小樽市議会の松川明充事務局長は、「近年は、午前10時開会が多くなっているが、当時、全国的に午後1時から行うのが一般的だったのだろう。今でも、小樽市議会が午後から開会しているのは、本会議や特別委員会の前に、午前に理事会や議案運営委員会をやっているからだ。小樽市議会の審議時間は、道内35市の中でも、10位以内に入るくらい長い。もし、午前から議会を開会すると、委員会のあとに、次の日の質問・答弁の調整をしなければいけないので、より職員の勤務時間が長くなると思う。活性化検討会議の中でも、午前10時から開会するという話がないのは、こういう理由からだと思う」という。
見楚谷登志議長は、「午前は理事会や議案運営委員会があり、議会は午後からやっている。午前にまるっきり何もやっていないわけではない。市政が施行されてから、ずっと続いているのではないか」としている。
午前開会している他市でも、議会運営委員会や理事会をやることは当然のことで、これが午後開会の理由にされているのでは、議員を雇っている納税者市民は、到底、納得出来るものではない。
小樽市は、現在、財政危機や病院破綻の真っ最中にあり、市議会での十分な論議が求められているところだが、小樽市議会では、依然として、午後1時開会のわが道を突き進んでいる。