秋シャコ漁解禁 「第1回小樽産しゃこ祭」開催へ


syako.jpg 小樽の秋シャコ漁が、10月15日(水)から解禁となり、20日(月)から市内各市場に出回り始めた。
 小樽のシャコ漁は、春と秋の2シーズンに、石狩湾で行われる。市内では、銭函から祝津までの各漁港で水揚げされる。小樽市漁業協同組合によると、例年約40トンの漁獲量を誇る。
 シャコは、海がシケて荒れると巣穴が埋まるため、砂をかき分けて海中に出て餌を取る。この時に、仕掛けておいた網に引っかかり、漁獲することが出来る。シャコの刺し網漁業を行っているのは、道内で石狩湾だけという。
 小樽では、15日(水)から秋シャコ漁が解禁となったが、波は穏やかで、市内の漁師たちは網を仕掛けたまま、水揚げの機会をじっと待っていた。19日(日)に、ようやくシャコ400kgが水揚げされ、各漁場で直ちに大鍋で茹でられた。20日(月)に、同組合卸売市場のセリにかけられ、市内の各市場に出回った。価格は例年よりも安めとなっている。
 同組合と小樽観光協会では、小樽産シャコの知名度アップとブランド化を目指して、11月8(土)・9日(日)、14日(金)・15(土)・16日(日)で、「第1回小樽産しゃこ祭」をで開催する。
 8日(土)・9日(日)の2日間は、獲れたての秋シャコの浜鍋実演や販売などを実施。同時に、冬の海産物の加工品販売もある。会場は、運河プラザ。
 14日(金)・15(土)・16日(日)の3日間は、市内ホテルや飲食店などの料理人が試行錯誤して完成させたシャコ料理の新メニューを各店舗で提供する。「秋しゃこときのこの炒め物」(800円)や、「しゃこ丼」(1,600円)、「しゃこ天そば」(未定)など、様々な料理が登場する。
 「今年の2月に関係者が集まって、試食会などを開催し、ようやく目処がついた。シャコは日本全国で獲れるけれど、小樽で獲れるシャコの大きさ・味はぐんを抜いているので、このイベントで全国に普及させたい」(魚組冷凍事業部・中山登部長)と話している。
 シャコ漁の様子は、小樽市漁業協同組合提供の写真でご覧下さい。