時折肌寒い風が吹き付ける中、10月4日(土)午後、約30人の市民たちが、小樽の山の手地区にある歴史的建造物を見て歩いた。
小樽再生フォーラム(篠崎恒夫運営委員会議長)主催の「第2回まちなみ散歩」。小樽の街並みを歩きながら、どう変化し続けているのか確認していく。
今回は、北海道大学大学院工学研究科空間計画講座の森下満助教を講師に迎え、立正佼成会の遠藤又兵衛邸をはじめ、浅草寺、カトリック富岡教会、旧高田治作邸、公会堂・能舞台、坂牛邸など6箇所を巡った。
集合場所となった立正佼成会の遠藤又兵衛邸では、森下助教が、「当初、この建物は766平米だった。色々事情があり、全部なくなるという話もあったが、正面建物の一部だけの171平米がなんとか残された。六角形を半分にした形の洋館の応接間があり、中々面白い。門の扉が真ん中ではなく、少しずれているのも面白い。当時、この和洋折衷様式の邸宅が全国的に流行っており、それを受けてのもの。小樽では、住ノ江カトリック教会も同じ様式」と説明。
遠藤邸は、現在、初の大規模改修工事が行われている。約4,000万円の費用をかけて、建物を持ち上げて土台の木材を取替えながら、瓦屋根を改修している。この工事の様子を見ながら、参加者たちは、熱心に講師の話を聴いていた。
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