多喜二や整のミニチュア人形 小樽ちまちま文豪展


DSC00661.jpg 小林多喜二や伊藤整など小樽にゆかりある文豪たちをはじめ、日本・世界の偉人達の”ちまちま”したミニチュア人形の数々が、市立小樽文学館(色内1)に並んでいる。
 これは、札幌在住のイラストレーター・高山美香さんが作成したユーモラスなミニチュア人形たちを展示する企画展「小樽ちまちま文豪展―高山美香ミニチュア人形の世界」。10月3日(金)から11月30日(日)9:30~17:00までの2ヶ月間、開催される。
 高山さんは、自身のコラムに載せるために、5年前にレオナルド・ダ・ヴィンチの人形を作ったことがきっかけとなり、次々に作品を増やした。今回、織田信長や徳川家康、クレオパトラなど世界の偉人たちや、小樽ゆかりの文豪たち全75点の人形を展示することになった。
 資料や写真を参考にその人物の人柄・立ちポーズなどを想像して、「フィモ(fimo)」と呼ばれるオーブン粘土で形を作り、アクリル絵の具で色付けして完成させる。人形のほとんどは、約10cmから15cm。このミニチュアサイズに、顔の表情や衣服など、細かい”ちまちま”した作業が丁寧に施されている。人物の人間性や、その人が持つ雰囲気が、小さな人形からハッキリ伝わってくる。
 ミニチュア人形につけられた紹介文も面白い。「実際に違うところもあるかもしれないけれど」と、自分で調べて感じたことを面白おかしく書き記している。
 「偉人なだけあって、大変面白い人ばかり。その偉人たちが、何かをしたということしか知らないけれど、人形と紹介文を見てもらって、偉人たちの人間性を知ってもらえたら嬉しい」(高山さん)と話している。同館の玉川薫副館長は、「雰囲気が出てて面白いでしょう」と作品を見入っていた。
 文学館企画展「小樽ちまちま文豪展―高山美香ミニチュア人形の世界」は、10月3日(金)から11月30日(日)9:30~17:00まで。一般300円、高校生・70歳以上の市内在住者150円、中学生以下無料。