がっちり組み合った片腕に、力こぶが見る見る膨らむ。組み合ったまま、必死に力の均衡を保ち、どちらの選手が勝利するか分からぬ、豪腕同士の真剣勝負が繰り広げられた。
9月28日(日)11:00〜17:00、ウイングベイ小樽(築港)5番街の1階ネイチャーチャンバーで行われた「第22回北海道アームレスリング選手権大会」には、札幌・室蘭・旭川・小樽などから98選手が参加し、全道一の座を争った。
世界で一番小さなスポーツと言われる大会の会場では、選手が片腕だけが組み合える広さの、わずかなテーブル上で、次々と熱戦が繰り広げられた。
競技会場の周囲には、買い物客が足を止め、この熱戦に見入っていた。力強い掛け声とともに、必死の勝負を挑む選手たちの勢いに、観客は感激の様子だった。決勝戦では、鉄腕を持つ両者譲らずのデッドヒートを繰り広げ、会場から大きな拍手と歓声が上がっていた。
小樽からは、7人の選手が参加し、一般男子ライトハンド-70kg級で、小林孝弘選手が優勝、水野秀昭選手が準優勝。同-60kg級で、小松健哉選手が優勝。同-80kg級で、岡本拓朗選手が準優勝に輝いた。
小林選手は、これで5回目の優勝となり、最優秀選手に選出された。小樽で開かれた大会で、小樽勢の大健闘が光った。
各クラスの優勝者は、11月2日(日)に東京で開かれる第26回JAWA全日本アームレスリング選手権大会への出場権を獲得した。