BRIブランド総合研究所(東京)による「地域ブランド調査2008」(9/25発表)の魅力度ランキングで、全国の1,000市町村の中から、小樽市は昨年に続いて5位となった。
この調査は、市区町村のブランド力を“見える化”し、地域ブランド戦略の指標として活用できるように同所が年1回実施している。
今回で3回目となり、調査対象は全783市(2008年7月末現在)と東京23区、および地域ブランドへの取り組みに熱心な194の町村を加えた計1000の市区町村 (町村に関しては45町村を昨年と調査対象として入れ替え)。
調査は、インターネットアンケートで実施。全国から3万5309人の回答を集め、市区町村ごとの回答者数は、1人に20市区町村で、平均で706人となっている。調査項目は、認知度、魅力度、情報接触度、イメージ、情報入手経路、観光意欲、居住意欲、産品購入意欲、地域資源への評価など全63項目。
この結果、札幌市が、3年連続で全国で最も魅力的な市区町村に選ばれた。小樽市は、昨年と同様5位をキープしている。このほか、北海道内で、魅力度ランキング20位以内にランクされているのは、函館市(2位・昨年4位)、富良野市(7位・同8位)、旭川市(38位・同20位)となっている。
項目別ランキングで、小樽市は、観光意欲3位(昨年4位)、産品購入意欲(非食品)4位(7位)、イメージ想起率4位(4位)、観光・レジャーのまち4位(3位)と、いずれも高い評価となっている。
魅力度では日本全国で5位にランクされる小樽市だが、自治体病院の危険度ランクでは、全国ワースト4位・全道ワースト1位、生活保護世帯の保護率は道内5位、都道府県地価調査では、住宅地と工業地で前年度比の下落率がそれぞれ全国ワースト1位にランクされるなど、ワースト記録の常連となっており、都市の実態は、魅力度ランクとは大きく掛け離れている。
小樽が魅力ある都市なのに、行政がこの街の魅力を活かしきれず、ワーストにランクされることの方が多いのは、行政能力の欠如を如実に物語っている。
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