錆びた鉄路に並ぶ写真群  「小樽・鉄路・写真展」


 北海道最古の鉄道・手宮線の廃線に沿って、プロ・アマカメラマンの作品の数々が並べられている。晩夏の小樽の風物詩「小樽・鉄路・写真展」が、8月25日から始まった。
 今年で9回目を数える野外写真展は、8月25日(月)から9月7日(日)までの14日間。小樽の夏の終わりに、小樽の歴史を伝える錆びた鉄路に、プロ・アマの写真群が飾られる。今年は、昨年より10人も多い30人が参加し、約400点の作品が展示されている。
 この写真展には審査はなく、出展者が自ら搬入・飾りつけを行う。鉄路に沿って並べる展示の仕方には、毎年、出展者が様々な工夫を凝らしている。錆びた鉄路に並べるのはもちろん、洗濯物のように物干し竿と洗濯バサミで写真を並べるといった工夫が面白い。
 昨年好評だった「私にとっての小樽」と「今年の小樽の桜」の2つのテーマ展示もあり、小樽と桜を様々な写真家の目線で見ることが出来る。
 広報担当の瓜生裕樹さん(31)は、「小樽が好きで、歩いて写真を撮っている時に、色々な空間を知ることが出来た。ぜひ、市民や観光客など、多くの方に足を運んでもらって、自分たちが感じる小樽の様々な顔と奥深さを知ってもらいたい」 と話している。
 この写真展は、夜間はライトアップされており、闇の中に鉄路と写真がくっきり浮かび上がる夜の顔と昼の顔とを見比べて、24時間楽しむことも出来る。
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 2008 小樽・鉄路・写真展 オフィシャルWebサイト