飲物を片手に気軽に科学の話を楽しむ「第6回ビズ・サイエンスカフェおたる」が、8月2日(土)13:00~16:40、北海道薬科大学(桂岡町7)で行われた。
今回は、薬科大の坂東英雄教授と梅田純代講師の2人をゲストに迎え、「毒にも薬にもなる<植物の>はなし」。ラベンダーやトリカブトなどの“薬物植物”を紹介、集まった約80名の聴衆が耳を傾けた。
坂東教授の講演は、「アイヌ民族の植物利用ー痛み止めのくすりを中心に」がテーマ。「アイヌ人は、コマユミの樹皮を噛んだり、しゃぶったりして歯の痛みを止めていた。エゾノウワミズザクラをお茶にして、腹痛を止めていた」 とトークを披露。
また、有毒植物からも育毛剤やハンドクリーム、美白美容ローションなどが作られていることを紹介。「人によって異なるが、抹消の循環を良くするので、老化防止などアンチエイジングにつながるが、ローションは1万円、育毛剤は8,000円」 と、高価格であることを紹介すると、参加者から驚きと笑い声が広がった。
会場では、聴衆者から「毒と薬の境目は」 との質問があり、講演者が「ある程度の量であれば麻酔になったり薬になるが、量が増えると毒になる」 と答え、飲物片手の科学談義が広がっていた。
◎関連記事