広島に原爆が投下された8月6日、19:00から、「平和」の文字が書かれた灯籠が、小樽運河の水面を静かに流れた。
原爆投下の悲惨さを忘れないようにと毎年行われている「小樽運河灯籠流し(Otaru Peace Occansion in Summer)」。戦争を語り継ぐ小樽市民の会、小樽原水協、新日本婦人の会、小樽平和委員会の4団体による実行委員会の主催。広島の灯籠流しと同時刻に平和を祈念して実施しており、今年で20回目を数える。
いつもならライトアップで明るく照らされる運河の倉庫群も、この日は、夜の闇に包まれた。「平和」と書かれた赤や黄、緑の灯籠約100基が、運河の水面をゆっくり流れた。
関係者や観光客が「平和」灯籠を見つめる中、同実行委員会は、「8月6日は広島に原爆が落とされた日です」、「この日を忘れないように、平和を祈りましょう」 と呼びかけていた。