小樽市議会活性化検討会議(佐野治男座長)は、7月4日(金)10:00、市役所別館第2応接室で、第12回目の会合を開き、第2回定例会(6月議会)で実施した取組みに対する各会派の意見交換を行った。
5月30日に小樽商工会議所有志を対象に実施した「第1回議会報告会・意見交換会」については、「試行錯誤しながら今後も進めていくしかない」(大橋一弘・平成会)。「1回目にしては良かった。質疑や意見交換の工夫をしたら良くなる」(斉藤陽一良・公明党)。
「全体としては良かったが、運営方法を検討することが必要」(北野義紀・共産党)。「これから誰を対象にやっていくのか、基準の整理が必要になる」(斎藤博行・民主市民連合)。「議会からの報告よりも、意見の交換が大事で、これからどういう仕組みをつくるかが問題」(横田久俊・自民党) などの意見が各議員から出た。
次回は、第3回定例会と決算特別委員会以降に行うことを決め、それまでに、「質疑の時間や意見交換の対象者を検討する」(佐野座長) としている。
6月17日に開かれた夜間議会については、「もう1、2回やってみないと結論が出せない」、「何人来てくれたから成功ではない。ただ、事前報道などもして頂いたが、まだまだ周知不足」 などと、今後も継続することを決めた。第2回の夜間議会は、第3回定例会(9月議会)の一般質問で行われる。
6月24日の各常任委員会で実施された「陳情者からの趣旨説明の聴取」は、「説明を聞くことは大事」、「良かった」など、今後も継続することにした。「傍聴者が間違って違う委員会に入ってしまったという意見が寄せられた」ため、次回からは、傍聴者希望者に陳情者がどの委員会で趣旨説明するか分かりやすく工夫するという。
インターネットによる試行ライブ中継については、今後、本格導入のために具体的な検討を進めることにした。
これらの取り組みに対し、市民からは、「ただのパフォーマンスではないのか」(市内商店主)との冷ややかな意見も寄せられている。議会の間口を広げる形式論議でなく、市議会には、市役所を市民に代わって監視する、中身のある徹底した論議こそが求められている。
市議会活性化検討会議は、これまでも色々検討してはいるが、小樽市議会に特有の午後1時からの議会開始時刻については、なんの議論もなされていない。いまどき、午後からしか開会しない本会議や委員会は、時代の趨勢(すうせい)に取り残されている。
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