第50回水道週間(6/1~7)に伴って、小樽市が、市内の各水道施設を一般開放したが、ここ10年間で最高の人出を記録したことが分かった。
水道週間とは、厚生労働省と都道府県をはじめ各市町村の水道事業体などによって行われる広報活動。「水道について更に国民の理解と関心を高め、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図るとともに、水道事業のさらなる発展に資することを目的」(社団法人日本水道協会) としている。
小樽市では、これまでこの活動に併せて、奥沢や豊倉、銭函などの浄水場の開放を一週間行ってきた。市水道局に残っているデータによると、1998(平成10)年度から2007(平成19)年度までの過去10年間は、1年度平均275人の見学者となっていた。
しかし、今年度は、例年平均の5倍の1,389人の人出を記録した。昨年度の419人より、3.5倍となった。「水道週間の期間中、奥沢水源地には人が切れ間無く訪れていた。ダムの堰堤には、人がいつもいて見学している状況だった。広報誌やマスコミなどでのPR活動の結果」(水道局総務課)と喜んでいる。
見学者が増えた奥沢ダムは、1914(大正3)年に当時の最先端の技術で築造された。有効貯水量42.3万立米の自由越流式アースダムとなっている。今年度から一般公開期間を11月までに延長した階段式溢流路は、21mの落差がある10段の水路で、ダムから溢れた水を流下させる。「水すだれ」と呼ばれ、周辺の緑と調和して、見事な景観美を創り出している。11月3日10:00~16:00まで公開されている。
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