小樽花園 ライブハウス「ベニー」 還暦記念CD販売


benny.jpg 団塊の世代から人気があるオールディーズシンガーのベニー・ベラスケスさん(59)が、自身の還暦を記念してCDを製作し、経営するライブハウス「ベニー」(花園1)で販売している。
 ベニーさんは、1948(昭和23)年、フィリピンに生まれた。ミュージシャンの父の影響を受けて、10歳からバンド活動を始めた。コンテストに出る度に好成績を収め、1965(昭和40)年にプロデビュー。テレビや映画にも出演した。
 その後、東京に活動拠点を移し、六本木や赤坂、横須賀の米軍基地などで演奏した。この間、小樽市高島出身の女性と東京で知り合い結婚、この縁から毎年、お盆の高島港で演奏している。
 1978(昭和53)年から小樽に移住し、ススキノでジャズボーカルとして活動。「キッパーズ・バンド」で、ハリー・ベラフォンテやプレスリーなど50年代の曲を中心に歌った。
 1989(平成元年)年、花園の高架下にライブハウス「ベニー」をオープン。「当時の小樽には、ライブハウスはなかったので、自分で店をオープンした」 と、奥さんと2人で切り盛りし、自ら歌い演奏して、多くのオールディーズ世代を楽しませた。
 今でも同店に通っている男性は、「当時、オールディーズを聞かせるところは小樽にはなかった。みんな仲間がどんどん行った。ベニーさんの曲を聴いたら涙をした」 と話す。
 奥さんは、1994(平成6)年に病没し、今は、息子さんと2人で店を経営している。これまでも、団塊の世代(昭和21~24)のファンから、CD製作の要望が多く、今年、60歳の還暦を迎えることから、東京でレコーディングを行って500枚製作し、7月から店で販売している。
 CD「You don’t know me」には、1960(昭和35)年代の名曲が16曲収録されている。オールディーズファンなら、誰でも知っている懐かしい曲ばかり。中でも、CDのタイトルとなっている「You don’t know me」には、深い思い入れがあり、多くのオールディーズファンに聴いてもらいたいと話している。
 CD「You don’t know me」は、2,800円(税込)。販売・問合せ:0134‐27‐0311