6月23日(月)16:30頃、石狩湾一体に今年最大規模の上位蜃気楼が出現した。厩岸壁で釣りをしていた男性は、「20年近くこの場所で釣りをしているが、こんな大きなものは初めてだ」 と驚いていた。
市内では、6月3日(火)に、今年最大規模の蜃気楼が観測されていたが、朝里から石狩湾新港のタンク群が上位に伸び、反対像が見えただけだった。
23日(月)の蜃気楼は、3日(火)の蜃気楼をはるかに超えるものとなった。手宮・高島地区の厩岸壁から見ると、銭函のおたるドリームビーチから石狩市の雄冬岬までの石狩湾一体で蜃気楼が広がった。おたるドリームビーチでは、平屋建てのはずの海の家々が一挙にビル群に変化し、石狩湾新港のタンク群も、刻一刻とひょうたんや砂時計、円柱などと姿を変えた。
蜃気楼は、16:30~19:00頃まで発生し、石狩湾一体の地形を様々に変化させた。観測した市総合博物館の大鐘卓哉学芸員は、「6月3日に観測した蜃気楼よりもすごい。今日は、銭函から雄冬岬まで石狩湾全体に広がって見える。七変化よりもすごい。万華鏡のように刻一刻と変わった。左から右に蜃気楼が移ると、海も蜃気楼になった。石狩湾越しに見える山々もひっくり返った。ドリームビーチの海の家はビルになってすごい。中々、肉眼で見ることなんか出来ないのに、今日のは本当にすごい。昔は、”高島おばけ”と呼ばれ、今もその名で親しまれているが、朝里や高島など、市内各地で観測出来ることから、僕は、”小樽おばけ”と呼びたい」 と、写真撮影しながら興奮気味に話していた。
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