奥沢水源地・水管橋の一般開放が、6月1日(日)から始まった。21mの落差がある10段の階段式水路「水すだれ」が見せる優美な景観が、市民や観光客など多くの人が楽しめるようになった。
奥沢ダムは、1914(大正3)年に創設。当時の最先端の技術で築造された。有効貯水量42.3万立米の自由越流式アースダムとなっている。ダムから溢れ出る水は、21mの落差がある10段の水路で流下させる。「水すだれ」と呼ばれ、周辺の緑と調和して、見事な景観美を創り出している。
これまで、この流路にかかる水管橋は、水道週間(6/1~7)の期間中しか一般開放されなかった。今年からは、6月1日から11月3日10:00~16:00まで開放し、橋からの見事な景観を、市民や観光客に広く公開することになった。
この水管橋前で、1日(日)10:00から、オープニングセレモニーが行われた。山田勝麿市長をはじめ、水道局長や産業港湾部長などの関係者、観光ボランティア団体、一般市民など約120名が集まった。「階段式水路の修復がようやく終わり、一般開放が今日から始まった。市民や観光客に喜ばれると思う。小樽の新しい魅力になると期待している」 (山田市長)と挨拶した。一般開放を記念し、潮太鼓保存会が打演を披露し、会場を盛り上げた。
集まった市民や関係者たちは、水道局職員の案内で、水管橋から「水すだれ」を眺め、「素晴らしい景観だ」、「見事だね」 と感動していた。また、1日(日)から7日(土)までは水道週間で、橋の奥にある水源地も公開されている。緑深まる山々に囲まれて、小鳥のさえずりとともに静かな水音を響かせるダムをゆっくり眺めていた。
銭函在住の伊藤利文さん(60)は、「子供の頃は、学校の遠足とかで、良くこの水路に来たんだ。水に入ったり、泳いだりしていたんだよ。思い出すな。40年ぶりに訪れたけど、すっかりきれいになっていてびっくりした。今日見に来てた人も感動していたし、新しい小樽のスポットになれば良いね」 と話していた。
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