小樽市議会第2回定例会は、19日(木)13:00、市役所別館第2委員会室で、予算特別委員会(菊地葉子委員長)を開会した。
同特別委では、財政問題や新病院建設、後期高齢者医療制度などについての質疑が行われた。
中島麗子委員(共産党)は、「早期健全化比率の16.7%にするには大変厳しい状況。もし、早期健全化団体になったときはどうなるのか、新病院も、国や道が認めないと新築できないことになるのか」 と質問。
「小樽病院には不良債務があり、新病院の建設費が大きいので、国や道から、新病院の必要性や収益がどうなるか、起債を償還できるかなどトータルで見られることになる。また、健全化団体になると、市の自立的な再建ではなくなる。可能な限り短い期間で取組むことになり、その期間は国や道の関与が強まる。健全化する期間が短くなればなるほど厳しいものになる」 (病院事務局・財政部) と答弁。
大竹秀文委員(自民党)は、「市長は、3期目で辞めるというが、この任期中に、新病院建設の土の音を聞くことが出来るのか心配している。早期の病院の新築が可能なのか」 と質問。
山田勝麿市長は、「市長になって10年目で、この間、医療の様々な変化があった。基本構想に時間がかかり、出来たら医師不足となり、不良債務が発生したり、この経過の中で、場所の問題でも議論があって、中々進めない状況だった。いかに早くやるかは、改革プランと財政問題を解決できるかです」 と答えた。
千葉美幸委員(公明党)は、「平成19年度の市立2病院の経常収支比率・医業収支比率・職員給与費対医業収益比率はいくらか。18年度に比べて医業収支比率の改善は図られたか。その要因は」 と質問。
「平成19年度の医業収支比率は92.5%、経常収支比率は97.3%、職員給与費対医業収益比率56.2%。平成18年度の89.9%と比べて2.6ポイントの改善が図られた。これは、7対1看護体制で、収益が2億8,000万円増加したことが大きな要因。また、職員給与の減少も理由のひとつ」(病院事務局) と答弁。
このほか、井川浩子委員(自民党)は、市内企業等の状況や洞爺湖サミット。斉藤陽一良委員(公明党)は、介護従事者の雇用実態。山口保委員(民主・市民連合)は、税の滞納と多重債務相談。吹田友三郎委員(平成会)は、改革プラン策定会議や新型インフルエンザなどについて質疑した。
予算特別委員会は、20日(金)・23(月)にも開かれる。
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