6月10日(火)11:00、河辺石油株式会社(色内3)の小樽配送センターで、危険物油槽所火災防ぎょ訓練が行われた。この日は気温が高く夏日となり、防火服や耐熱服を着た消防隊員たちは、汗だくになりながら、訓練に取り組んだ。
訓練には、小樽市消防本部・消防団、同社自衛消防隊、市防災連絡協議会の4団体約50名が参加。
「6月10日10:55頃、石狩湾を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生し、小樽市では【震度5強】を記録した。この地震の影響で河辺石油株式会社小樽配送センター内の屋外貯蔵タンクの送油管及び防油提に亀裂が発生。灯油が流出し静電気によって発火し、火災は拡大の様相を呈している。屋外貯蔵タンクへの延焼危険が切迫している」 との想定で行われた。
同社自衛消防隊は、送油管や防油提の確認作業を行い、「亀裂が発生し、灯油が洩れている」 と、119番通報。消防車両のサイレンとともに、消防隊員たちが駆けつけた。負傷した自衛消防隊員を救助し、頭部に包帯を巻いて応急処置し、救急車で搬送。タンクへの延焼危険が切迫している中、断熱性に優れている耐熱服を素早く着用し、屋外貯蔵タンクに向かって一斉に放水した。
この訓練は、毎年、6月の第2週の「危険物安全週間」の啓発行事の一環として実施されている。