「バイバイ」、「大きくなれよ」。8日(日)11:00、祝津小の児童の声援を受けて、約500匹のニシンの幼魚が、祝津前浜から放流され、日本海の大海原へと元気よく旅立っていった。
小樽市鰊御殿の移設50周年を記念したニシン放流式は、8日(日)11:00~11:30、祝津前浜で行われた。ニシンの放流は、今年で2年目。移設50周年記念に併せて、鰊御殿を背景に大きな大漁旗5枚を飾ったステージで、式典が行われた。
約50名の市民が参加し、主催者のおたる水族館公社・鈴木忠昭社長は、「鰊御殿が、昭和33年に移設され、水族館やマリーナなどもオープンし、祝津が発展してきた。ニシンを放流してさらに発展させたい」 と挨拶した。
祝津小6年生の内尾優太くんが、鰊の漁師だったおじいちゃんの思い出をつづった作文を披露。「僕も、孫に大好きな祝津のことを話したい」 と元気良く読み上げだ。
祝津小の児童約20人や水族館職員が、大きな水槽に入ったニシンの幼魚たちを、小さなバケツに振り分けて、参加者たちに手渡した。ソーラン節が流れる中、参加者たちは一斉に祝津前浜にニシンを放流。「バイバイ」、「元気に育てよ」 とニ シンたちを大海原へ送り出した。
参加した長谷川勇斗くん(10)は、「大きくなって、また祝津に戻ってきてもらいたい」 と笑顔で話していた。
放流した鰊は、石狩湾を回って大きく育ち、2~3年後に、また祝津に戻ってくる。
◎関連記事1