小樽市役所(山田勝麿市長)は、6月13日(金)、全職員1,822名(市長・副市長含む)に対し、総額9億9,000万円の夏のボーナス(期末・勤勉手当)を支給した。
今回のボーナスは、給料月額等を基礎にした基準額の1.65か月分(医師を除く)を支給した。2008(平成20)年度の一般財源の歳入不足によって、0.9か月分カットと役職加算(5~20%)の凍結を行なったことで、昨年度支給の13億8,000万円から9億9,000万円に、約4億円減少した。
市長は113万5,365円(昨年度185万7,870円)、副市長107万1,576円(167万6,505円)、一般職1,208名平均54万2,496円(72万3,964円)となった。また、職員同様の削減を行った市議会では、議長83万7,045円(127万8,396円)、副議長75万5,535円(115万3,908円)、議員69万1,267円(79万9,936円)支給された。
小樽市では、ここ数年にわたり、一般会計で赤字決算を繰り返している。2004(平成16)年度決算11億7,977万円、2005(平成17)年度決算14億0,332万円、2006(平成18)年度決算11億8,401万円、2007(平成19)年度決算(見込み)13億7,900万円となっている。 関連記事
財政破綻している小樽市の赤字会計は、早期健全化団体の連結実質赤字比率の基準値16.7%を1%(3億1,000万円)上回っている。この不足額3億1,000万円が必要なのに、削減したとはいえ、約10億円の多額ボーナス支給は、市民にとっては納得のいかないものとなっている。
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