29日(日)、市内・道外・海外から約1,300人のボランティアたちが、朝里ダム湖畔園地内(朝里川温泉1)のテニスコート(2,000平米)に集まった。
帽子・軍手・長靴の完全装備の人たちは、ミズナラやエゾヤマザクラなど19種類の苗木約5,000本を植樹した。
これは、”北海道”千年の森プロジェクト(中村全博理事長)による「北海道洞爺湖サミット記念植樹祭」。同プロジェクトが、「環境保全に寄与するとともに地球環境保護をアピールするため」に小樽市と共催で実施。
この植樹祭では、朝里ダム湖畔園内にあるテニスコート脇の傾斜地2,000平米に約5,000本のポット苗木を植えた。集まった約1,300人の参加者たちが、それぞれの区画に分かれて、スコップで穴を掘り、色々な苗木を混ぜながら植樹した。
開祭式では、中村理事長が、「こんなに大勢集まってくれてありがとうございます。今日、一つ一つの苗に心を込めて、ここに来ていない仲間の分も、10倍も100倍も心を込めて植樹して下さい」。来賓の山田勝麿市長は、「なんとか、みんなの力で手でこの温暖化防止のために協力しようと、プロジェクトと共同で開催した」 と挨拶。
同プロジェクトの顧問である宮脇昭・横浜国立大学名誉教授は、「この小さな苗木が育ち2トンになったら、1トンのCO2を削減出来る。会議もいい、条例も法律もいいけれど、植えろ植えろと言っても誰もしない。箱庭だけではダメ。誰でもどこでもすぐ出来る温暖化防止の活動は、本物の木をこの大地に植え、大きな森にして、炭酸ガスを閉じ込めること」 と講演し、”本物の植樹の仕方”を披露した。
この日は、生憎の曇り空となり肌寒い天候となったが、参加者たちは、協力しながら作業を行ない、額に汗をにじませ、小さな苗を優しく大地に植えた。山田市長や副市長、教育長、商工会議所会頭なども熱心に作業を行なっていた。ミスおたるの2人も参加し、スコップで傾斜地に小さな穴を掘り、苗を植えて土を被せて、1,000年の森作りに汗を流していた。
天神小の松本康佑くん(9)は、「植樹は大変だったけれど、楽しかった。今日は、10本くらい植えた。一生で30本くらい植えなければいけないと言われたので、まずは、あと20本植える努力をする」。札幌の小野晴貴(11)・裕貴(9)くんは、「一人一生30本までにあと20本になった。今日の植樹も大変じゃないから、これからも頑張る」 と汗を拭っていた。
同プロジェクトでは、残り2年間で、計10,000本の植樹を計画している。
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