芳香を漂わすリラ(ライラック)の花が、小樽市内の街角で満開になっている。例年、5月末に満開になるところだが、今年は、それより、2週間から半月も早い満開を迎えている。
リラ(ライラック)は、幸せを運ぶ花として知られ、北の都の初夏の街並みを彩る。モクセイ科のハシドイ属の落葉樹で、香りが良く、香水の原料ともされている。紫と白の2種類の花があり、4枚の花びらが可憐に開き、市内のあちこちで散見出来る。
リラは仏語の「Lilas」からきており、英語では「Lilac」となっている。宝塚歌劇のテーマソングの「すみれの花咲く頃」は、シャンソンの「リラの花咲く頃」からきている。
小樽出身の歌手・岡本敦郎の「リラの花咲く頃」が知られており、NHKラジオ歌謡で有名になった。「リラの花が胸に咲く今宵 ほのかな夢の香に」と歌われた。
札幌市の「市の木」に選ばれており、札幌では、毎年、ライラックまつりが行われている。今年は、ライラックまつりが始まるよりも早く、花が咲き誇っており、例年にない花の成長の早さに、祭りも追いつかないようだ。
◎さっぽろライラックまつり
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