済生会小樽病院・西小樽病院や市立小樽病院など市内9病院で、看護師の仕事を体験する「ふれあい看護体験2008」が、5月13日(火)から開かれている。
この看護体験は、5月12日の看護の日(ナイチンゲールの誕生日)に合わせて、毎年実施されている。将来看護師になりたいと夢を持つ学生や看護に関心を持つ人が参加する。患者の食事・洗髪の介助や車イス・ストレッチャー試乗、看護師との懇談会などを体験する。
今年は、学生や一般市民など40名が参加した。済生会西小樽病院では、5名の商業高校生が参加し、指定介護療養型医療施設と介護保険の2病棟に分かれて、患者の食事の手伝いや散歩などを体験。食事の介助では、患者の口に少しずつ食べ物を運んだり、口の周りについたものをふき取ったりしていた。患者を楽しませるため、コミュニケーションにも工夫を凝らしていた。
砂山恵子さん(2年)は、「患者さんとのコミュニケーションが大変でした。今回、仕事を体験してみて、看護師さんになりたいという気持ちが増しました」。横内綾乃・水野舞さん(1年)は、「学校を卒業したら看護の道へ進みたいと思って、参加しましたが、こんなに大変なことだとは思いませんでした」 と、初めて実践の場で患者と触れ合い、緊張しながらも熱心に励んでいた。
堀内千尋看護部長は、「現在、少子化が進んでいるが、逆に高齢者が増えている。少しでも、子供たちが、看護師の道に進んでくれたら嬉しい。今回参加した学生は、熱心に説明を聞いてくれたと思う」 と期待していた。
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