宙ぶらりんの歩道橋撤去へ!JR小樽駅前

hodokyo.jpg JR小樽駅前交差点角地で、新ツインタワービル建設が着々と進み、向いの第2ビル(長崎屋小樽店)とを結んでいた歩道橋が宙ぶらりん状態となっているが、新ビル完成までに撤去されることが分かった。



 旧サンビル(第3ビル)と長崎屋(第2ビル)とを結んでいた歩道橋は、新たに建設されるツインタワービルとは接続されないことになっている。このため、建設を進める小樽駅前第3ビル周辺地区市街地再開発組合と小樽市は、歩道橋を管理する小樽土木現業所に撤去の申し入れを行っていた。
 これまで撤去に慎重姿勢を見せていた小樽土現は、5月8日(木)、「これまで、法律上の整理や調査を行ってきたが、新ビルが完成する期日を目処に撤去する方向で考えている」(能町浄彦企画調整室長) と、撤去実施へ向けて動き出すことを本社に明らかにした。
 宙ぶらりんとなっていた歩道橋は、設置当初は多くの歩行者が利用していた。しかし、国際ホテルの倒産で、歩道橋を利用する歩行者は激減。歩道橋の下には横断歩道もあり、歩行者は、この横断歩道を行き来していた。新ビルは歩道橋と接続しないため、市や関係者は、小樽土現と撤去の協議を続けていたが、撤去費が巨額になることなどから難航していた。
hodokyo1.jpg しかし、撤去の要請を受けた小樽土現は、夏までに、歩道橋の下を通る歩行者や車の安全を確保しながら、歩道橋を撤去するための実施計画を作ることになった。この計画が出来次第、関係機関との調整を図る予定。同土現によると、歩道橋の撤去だけで4,000万円、撤去後に信号や看板を設置するために1,000万円程度かかり、撤去工事費は合計5,000万円に上ると見ている。
 「なるべく早く撤去したい。ビル完成(2009年6月)までを目指しているが、断言は出来ない」としている。
 これまで、「新しいビルとつながらない歩道橋は、ただただ景観の邪魔になってしまう」 などの市民の声が聞こえていた。道が撤去するという方針を固めたことで、これまで宙に浮いていた歩道橋の運命がようやく決まった。
 来年夏から、JR小樽駅前からは、歩道橋に邪魔されず小樽港と石狩湾が前面に広がることになる。
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