快晴に恵まれ農作業日和となった5月18日(日)、市民体験農園(塩谷3・伍助沢)が開園した。137家族が鍬入れや苗植えの作業に汗を流した。
開園24年を迎える家族農園(おたる自然の村市民体験農園協議会・若林金吾会長)は、市民に野菜や草花作りの場を提供している。今年は、137家族が、約5ヘクタールの農園を337区画に分けて、ジャガイモやトウキビなどの農作物を愛情込めて育てる。
開園式は、18日(日)10:00から始まり、若林会長は、「今年は、天候が不順だったが、大丈夫。みなさんあまり無理しないでやりましょうね」。来賓の磯谷揚一産業港湾部長は、「半年後には、収穫祭も予定されているので、そこで、市長賞など各賞も用意されている。新しい人も、そういった賞を狙って頑張ってもらいたい」 と挨拶した。今年の豊作を願って、「ヨイショッ」と、関係者によって鍬入れが行われ、一斉に農作業が始まった。
小鳥のさえずりが広がる自然豊かな農園には、暖かい陽が差し込む。家族たちは、持参した鍬で畑を整備して、ジャガイモやミニトマトなどの苗を植えた。オタモイの吉岡忠夫さん(42)は、「4歳になる子供に、土に触ってもらって、農作物が育つ過程を見てもらいたくて、今年初めて申し込みました。ジャガイモやミニトマトを植えます」 と額に汗をにじませていた。祐香ちゃん(4)は、「土触るのが楽しい。いっぱい元気に育って欲しい」 と、小さなシャベルで懸命にお手伝いしていた。
家族農園は、1区画(20平米)年間4,000円。今年は、最大で12区画を利用するベテランがいる。これから小樽の農作業シーズンが始まり、申し込んだ137家族は、9月上旬の収穫祭を目指して、汗を流すことになる。