今年5月に開館5周年を迎える日本銀行旧小樽支店・金融資料館(色内1)で、記念の特別展「北海道洞爺湖サミット参加国のお金」が、4月16日(水)から7月13日(日)まで開催される。
日本銀行旧小樽支店は、かつての小樽金融街「北のウォール街」の中心にある。東京駅や日銀本店を設計した辰野金吾らによって、1912年(明治45年)に落成したルネッサンス様式の建物で、市指定有形文化財に登録されている。
関東以北初の日銀支店として、1世紀にわたって営業を続けたが、2002(平成14)年9月に、小樽経済の衰退で札幌支店に統合され、その長い歴史に幕を下ろした。廃止後、日銀は、翌年の2003(平成15)年5月14日に、新たに金融資料館としてオープンした。
今年で開館5周年を迎えることから、同館では、北海道洞爺湖サミットにちなんだ記念の特別展を4月16日(水)から開催し、サミットに参加する米国、英国、ロシア、フランス、ドイツ、カナダ、イタリアの7か国の貨幣約90種類を一堂に展示する。
英国の紙幣の表のデザインは、すべてエリザベス2世で、裏面は博物学者ダーウィンをはじめ社会運動家などの歴史的人物が描かれている。欧州連合ユーロの貨幣も並んでおり、5ユーロから500ユーロまでの紙幣には、ローマ建築から現代建築までの欧州に共通する文化的遺産が描かれている。小樽に居ながら、サミット参加各国の貨幣を一堂に見比べることが出来る。
「貨幣に描かれている肖像や建物などのさまざまなデザインを通じて、参加各国の歴史や文化の一端に触れて楽しんでいただくとともに、それぞれの国のお金を見比べて、お金に関する理解や関心を深めてもらいたい」 と呼び掛けている。
特別展「北海道洞爺湖サミット参加国のお金」は、4月16日(水)から7月13日(日)9:30~17:00まで。入館料無料。問合せ:0134-21-1111
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