乗客2名を乗せた小樽天狗山ロープウェイ(最上2)のゴンドラが、山麓停留所出発後に突然停止。復旧の目処が立たない状況の中、消防署救助員が乗客を救出する訓練が行われた。
この「天狗山ロープウェイ合同救助訓練」は、4月7日(月)11:00~12:00、小樽市消防署の車両3台・隊員12名と、ロープウェイを運営する中央バス観光商事株式会社の職員10名が参加して行われた。春の行楽期を迎え、多数の観光客が訪れた際の不測の事故に対応する恒例の訓練。
訓練では、同社職員2名が乗客となりロープウェイに乗車。山麓停留所を出発後、約70m地点で、電気系統故障のため突然停止したとの想定で行われた。
復旧の目処が立たない状況の中、救助要請を受けた消防署救助隊員が駆けつけた。隊員たちは、停止しているゴンドラに救命柵発射銃でロープをかけ、一斉に四方にロープを張った。隊員2名が、両手両足を器用に使って高さ約18mまで一気に登った。少しガスかかった市街を眼下に、「1,2,1,2」の掛け声がこだました。ゴンドラ内に設置されている緩降機で乗客をスルスルと降ろし、登はんした隊員たちは、一気に降下脱出。訓練は無事終了した。
天狗山ロープウェイでは、11日(金)まで整備安全点検を行い、12日(土)9:30から夏期営業をスタートする。