広大な敷地にフキノトウがニョキニョキと芽生える中、冬の間、ブルーシートで覆われ冬眠していた列車群が、ようやくシートを外し、春の息吹を感じ始めた。
北海道の鉄道発祥地で、旧交通記念館だった小樽市総合博物館(手宮1・土屋周三館長)の敷地内には、多くの貴重な列車群がレールの上に置かれている。14車両がそれぞれの特徴ある車体を見せるが、春の訪れとともにシートの“防寒着”を脱ぎ、本体を現した。
同館では、4月5日(土)・6日(日)の2日間、同館職員やボランティア16人が参加し、全14車両に冬季間掛けていた車両養生シートを外す作業を行い、約5ヶ月間冬眠していた列車も春のお目覚めとなった。
4月29日(火)から夏期営業がスタートし、屋外開放とともに動態保存機関車「アイアンホース号」が敷地内を走る。このための車両の整備も同時に進められている。
ゴールデンウィークの観光シーズンを前に、同館入り口脇にも青い客車のレストランも設置され、北海道の鉄道の発祥の地にも新たな列車が加わった。(写真提供:小樽市総合博物館)