北国・小樽に、やっと春が到来した。長橋なえぼ公園(幸1)では、春を告げるミズバショウやザゼンソウの湿地植物が一斉に顔を覗かせ始めた。
小鳥のさえずりとやわらかな水音の自然のBGMが静かに響く園内では、ミズバショウが、白と黄緑の綺麗なコントラストを浮かべ、ザゼンソウは、黒紫色の仏炎苞の中で多数の花をつけた肉穂花序が顔を見せている。
例年4~5月頃に湿地に生える2種は、長橋なえぼ公園の春の訪れを告げる。園内を散策する市民らは、「ミズバショウもザゼンソウも見られるわ。散歩した時にちょっとひと息、ミズバショウを見ながら休憩するのよ」 と携帯電話で撮影していた。
同園を管理する森の自然館は、4月11日(金)から開館するため、園内の案内板はまだブルーシートに包まれている。
4月最初の週末となった5日(土)、長かった冬から目覚めた植物たちが、暖かい春の日差しをいっぱいに浴び、わが世の春を謳歌していた。