小樽の夏の一大イベント「おたる潮まつり」の第1回運営委員会(高橋幸孝運営委員長)が、4月2日(水)10:00から、市役所別館第3委員会室で開かれ、7月に向けて早くも本格的な準備作業がスタートした。
今年で第42回となる潮まつりでは、新たに西條文雪・西條産業株式会社代表取締役が実行委員長に就任。合同港湾庁舎の建替えによるメイン会場の問題や、小樽経済の落ち込みによる財政問題をクリアし、祭りの一層の盛り上げを図ろうしている。
市民の関心事でもある会場の問題は、今だ検討中。花園公園グラウンドや下水処理場近くの色内ふ頭などに大移動することも検討課題に上がる中、「合同港湾庁舎の建替えで、祭り会場のすぐ横が工事現場でイメージは良くないが、この場所での開催を計画していく必要がある。海の祭りだから港が良い。会場を移すとしても余計な費用がかかるし、花火の打ち上げの問題もある」(高橋運営委員長) としている。
同運営委員会では、今後、どの候補地が、露店と来場者の安全の確保が出来るかの検討を進め、早ければ今月末に開催場所を正式に決定する見込み。
委員会では、全市民が参加して楽しめるイベントを企画するため、市内の高校生や大学生の若い意見を取り入れてはどうかという意見も上がった。「小樽の街を良くしたいという考えをもっている子供たちが多くいるので、そういう子たちの意見を取り入れるために、運営委員会にオブザーバーとして参加してもらうことはどうか。色々な角度から祭りを見てみないといけない」 と提案された。
「マンネリ化」と言われる中で、40年歩んできた潮まつりの伝統を守りつつ、いかに新しい若者の意見を取り入れて祭りを盛り上げていくかが注目される。
西條実行委員長は、「今年は会場の場所の問題もあり、まだ頭の中で何をやったら良いか整理されていないが、目玉的なものを増やし、マンネリの中で何か新しい血が流れていると感じてもらえるものを企画していきたい。サミットもあるので、環境について関連づけたことも考えたい。これまでは市民参加といっても仲間うちでやっていた気もするので、全市民が参加して楽しめるような祭りにする努力をしていきたい」 と意気込みを語った。
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