春の訪れとともに雪解け水が流れる勝納川に、カモ(鴨)のカップルが仲良く泳ぐ姿が見られる。
市の水がめの奥沢水源地から市街を縫って流れる勝納川は、雪解け時期を迎え、日々水流を増している。この水面に2羽のマガモが、仲良く並んで、水中に頭を突っ込んで餌を探している。
マガモは、体長は約60㎝。オスは緑色の頭に黄色のくちばし、灰色と茶色が混ざった胴体の首の付け根に白い輪が見られるのが特徴。メスはくちばしがこげ茶色で、体は黒色と茶色の羽毛におおわれている。
水辺なら淡水でも海水でも生息でき、植物や穀物、貝などを食べる。水面をスイスイ泳ぐのが得意だが、水にもぐれない。このため、水中に頭を突っ込で逆立ちして餌をとる。北半球に生息し、秋頃に北方から日本へと飛来し冬を越す。
小樽勝納川にいるカモのカップルは、春の訪れとともに、水中や水面で餌を捕り栄養を蓄えて、北の旅に出る身支度を整えているようだ。対照的な色彩をまとった2羽は離れず、川を上ったり下ったりしている。春の日差しを体いっぱいに受けている姿が可愛らしい。