小樽出身者が経営する不動産会社「株式会社上毛」(群馬県・阿部祐二代表取締役)による市内朝里川温泉の高級温泉ホテル建設が、具体的に動き出した。
ホテルは、道道小樽定山渓線沿いにある小樽土木現業所隣接の小樽市営朝里川温泉センター跡地(17,000平米)に建設される。同社が地元企業からこの用地を取得し、3階建(延べ5,500~6,500平米)の全室温泉完備の1人1泊5万円のスイートクラスとなる予定。総事業費は約15億円。
市経済部観光振興室によると、阿部社長が「出身地の小樽に貢献したい」 と計画し、昨年11月、建設予定地周辺の土地や建物所有者の意見を聞いたが特に問題はなく、今年2月に開かれた建築審査会で了承されていた。同社による確認申請が遅れていたが、3月14日(金)に開かれた小樽市議会第1回定例会・経済常任委員会で、3月中旬に申請されることが分かった。
また、建設予定地には、朝里川温泉地区の各施設に源泉を提供するための市の施設「No1揚湯ポンプ室」があり、この移転工事(推定約1億円)も同社の負担で請け負うことが明らかになった。
「各施設に源泉を配当する施設の移転工事を、民間が請け負うことになり、不安はあったが、同社の目的も温泉ホテル建設ということなので、しっかりしたものを作ってくれると思う。安心な補修工事になるだろう」 と話している。
今後、3月中旬に、源泉ポンプ施設の移転工事とホテル本体の建設工事の確認申請がされ、許可が下り次第、4月にはポンプ室の工事が行われる。施設の稼動状況を確認後、6月にはホテルの建設工事が始まる予定。
同社は、2009(平成21)年のゴールデンウィークまでにオープンする予定で計画を進めている。経営は、同社の子会社「JHM(上毛ホテルマネジメント)」 が行い、ホテルモントレの総支配人経験者に運営を任せる予定。
「従業員約30~40人は地元雇用でお願いし、建設工事も地元で下請け出来るようにお願いする。少しでも小樽の経済効果につながればありがたい」 と話している。
◎株式会社上毛HP