小樽のチビッコスイマーが、全国の厳しい標準記録の壁を突破して、全国ジュニアオリンピック大会に出場する。
この大会は、3月26日(水)~30日(日)に東京都で行われる「第30回(2007年度)全国JOCジュニアオリンピックカップ(春季水泳競技大会)」財団法人日本水泳連盟主催。男女共10歳以下、11~12歳、13~14歳の年齢別と、18歳以下のチャンピオンシップに分かれている。全国の標準記録を突破しなければ出場出来ない、レベルの高い大会。
このジュニアオリンピックに小樽から出場するのは、小樽SC所属の阿部星架(9)、コナミスポーツクラブ小樽の齋藤拓海(12)、小樽サンフィッシュスポーツクラブの黒田麻美(15)の3選手。
阿部選手は、幸小の3年生で、4歳からシンクロを習いはじめ、小学校1年生頃から市内の大会に出場した。「お兄ちゃんに負けたくない。目標はお兄ちゃんで、いつか勝ちたい」 と、兄をライバル視して急成長。札幌の春季大会で、50m背泳ぎ(標準37.2秒)を37.18で泳ぎ、見事、同大会の出場権を得た。
「毎日、練習は辛いけれど、大会で思った以上の記録が出せたので嬉しかった。本当は自由形でも出場したかったが、あと少しだった。ジュニアオリンピックでは、絶対、決勝に残って1位を目指す」 と意欲を燃やす。
齋藤選手は、朝里小の6年生。4歳から同クラブに所属し、数々の大会に出場。今年初めて、11~12歳の標準27秒3を記録し、全国大会へ出場することになった。
「ずっと全国大会の出場を目指していた。これから頑張って練習して、自己ベストを目指す。全国大会で決勝まで残って、コーチをビックリさせたい」 と気合が入る。
黒田選手は、潮見台中の3年生。4歳から水泳をはじめ、小学校6年生から、同大会の標準記録を突破し、出場し続けている。今年は、18歳以下のチャンピオンシップ出場となったが、50m・100m背泳ぎの種目で、標準記録を30秒15と1分3秒83の自己ベストで突破し、全国の舞台に立つ。
「ずっと出場しているが、いまだ決勝には残っていない。北海道でも速い選手がいるので、追いつかれないように練習して、出来るところまで頑張りたい」 と、大会まで懸命に練習に取り組む。
樽っ子スイマー3人の全国大会での活躍が期待される。
◎財団法人日本水泳連盟HP