厳冬の小樽は小春日和


 3連休中日の2月10日(日)の小樽市内は、北海道を覆う高気圧の影響で、厳冬2月とは思えない、穏やかな小春日和の快晴が広がった。
 小樽運河浅草橋街園に設置されている温度計では、午後には10.2℃までも上がり、4月中旬並の温かさを記録した。
 このため、運河沿いの臨港線や色内大通りなど、日当たりの良い道路では、雪解けによる大きな水溜りが至るところにできた。車が水を跳ね上げて通過する春先のような光景となった。
 港町ふ頭には、休日の釣り客が訪れ、強い日差しの中、のんびりと釣り糸を垂らしていた。「なんにも釣れないけれど、ブルーリッジをじっくりと眺めているんだよ」 と、ブルーリッジ見物を兼ねた釣りに興じていた。
 8日(金)から開催している「第10回小樽雪あかりの路」の運河や手宮線のメイン会場では、この温かい日差しによって、スノーオブジェなどが崩れてしまい、市民や韓国、中国など大勢のボランティアたちが修復作業に追われていた。
 「ロウソクの火でも崩れてしまうオブジェだが、この日差しでさらに形が悪くなり、みんなで修復作業を進めている。温かいので雪はやわらかくて、修復はしやすい利点もある」(市民ボランティア) と17:00点灯に間に合わせるため、急ピッチで作業を行っていた。