小樽市議会(見楚谷登志議長)の第1回定例会3月予算議会が、2月27日(水)から開会した。
同定例会には、市側から、平成20年度予算や平成19年度の補正予算、条例改正案など49議案と、専決処分報告2件が上程された。
27日(水)13:00から、この上程議案に対する市長の提案説明が行われた。提案説明では、国や道、小樽市の経済状況を述べ、平成19年度予算について、「収支均衡予算を編成しましたが、普通交付税約3億3,500万円の減少が大きく影響し、本定例会補正後の予算上の実質的赤字額は約14億4,500万円となり、平成18年度の赤字額約11億8,400万円を約2億6,000万円上回る状況となっております」 と説明。
平成20年度の予算編成については、「市税収入などの一般財源収入総体では、前年度と比較して6億円以上減少すると見込まざるを得ない中で、まずは職員給与の削減継続、事務事業の見直しによる管理経費の圧縮、業務委託の拡大等の取組により歳出の縮減に努めたほか、企業会計や基金からの借入れ、公的資金借換による公債費負担の平準化などの財源対策を講じた。しかしながら、それらをもってしてもなお収支不足を解消するに至らなかったことから、苦渋の選択ではありましたが、更なる職員手当の削減に踏み込まざるを得なかったところであり、さらに市議会からも議員報酬削減の御提案をいただき、これらをもって最終的に収支均衡予算とした」。
また、新病院の建設について、「昨年11月以降『病院事業の収支状況』や『国の財政支援措置』などを見てまいりましたが、『医師や看護師の確保』の状況や『診療報酬の改定』など、今後の病院事業の収支には不確定な要素があります。また、国の財政支援措置などにつきましても、私どもが期待をし、北海道市長会からも要望しておりました『不良債務解消のための特例債』が設けられましたが、その詳細はまだ示されておりません。さらに一般会計の状況は、病院事業会計への計画を超える繰出しを行える状況にありません。昨年末、総務省が示した『公立病院改革ガイドライン』では、平成20年度中に、病院事業を設置する各自治体が『改革プラン』を策定することが求められており、『改革プラン』の中では、現在の病院等の『再編・ネットワーク化』についても検討することとなっていますが、当然新病院についても関連しますので、20年度においては、まず『改革プラン』を策定することが先決であります。また、病院事業において起債を導入するために、不良債務の解消計画を着実に履行できるよう引き続き経営改善に努めていく必要があります。新病院との建設については、それらの結果を踏まえて進めていくことになる」 と述べた。(市長提案説明)
定例会は、3月3日(月)・4日(火)会派代表質問、5日(水)一般質問、6日(木)~13日(木)予算特別委員会、14日(金)各常任委員会、17日(月)市立病院調査特別委員会、19日(水)本会議となっている。(日程)
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