今冬の最低気温を記録するなど、寒波に襲われている小樽市では、観光名所の小樽運河の海面に、厳冬期の風物詩“はす葉氷”が覆う季節となっている。
18日(金)の朝も運河の水面には、“はす葉氷”が一面に広がっていた。浅草橋街園観光案内所脇の温度計は-4.1℃を示していた。
運河の全面には、数㎝から数mまでの大小さまざまの“はす葉氷”が、肩を寄せ合いながら静かに漂い、厳冬期の小樽を演出していた。
“はす葉氷”(pancake ice)は、海氷(sea ice)が凍結して出来るもので、気温が急激に下がる厳冬期に出現し、はすの葉が広がっている風情から“はす葉氷”の名がつけられている。英語では、パンケーキアイス(pancake ice)と言われ、パンケーキに似ていることからつけられているという。
小樽運河でも、厳冬期にはこの現象が見られ、真冬の風物詩のひとつとなっている。18日(金)の真冬日にも登場し、浅草橋から中央橋までの運河の海面を覆った。
気温が上がるとともに“はす葉氷”は溶け、姿が消える。朝、会社員たちが雪の降る中、中央橋から運河の“はす葉氷”を横目で見ながら勤務先に向っていた。