気温‐4℃・水温4℃、時折吹雪く厳寒の小樽港で、小樽海上保安部と小樽市消防本部の年頭合同潜水訓練が、1月4日(金)13:30から実施された。
今回で5回目となった合同訓練は、潜水技術の向上と2機関の意思疎通を図ることを目的に続けられている。小樽海保の海猿6人と市消防本部の潜水士4人の計10人が参加し、巡視船ほろべつの船首から威勢良く海面へ飛び込み、溺者救助や捜索訓練を行った。
この日は、気温‐4℃・水温4℃で、時折吹雪くという悪天候となったが、各潜水士たちは、日頃鍛えた体で実践さながらの訓練を実施した。
溺者救助では、潜水士2名が、海中で溺れている人を発見するとすぐに海面へ飛び込み、溺者のもとへ素早く向った。「大丈夫ですか」、「落ち着いて下さい」と声を掛けて救助し、消防車両のクレーンで溺者を吊り上げた。
小樽海保の潜水士はウェットスーツ、市消防本部の潜水士はドライスーツを着用して訓練に取り組んだ。昨年10月にほろべつの潜水士に任命された新人・川田航海士補(24)が、初めて合同訓練に参加し、「長く海に入っていると体が冷たくなり、ろれつが回らなくなる。どんどん訓練して寒さに慣れて、自信をつけたい」と、懸命に取り組んでいた。