冬の観光客で賑わう堺町の臨港線に面する海産物店から、12月26日(水)14:52頃、ボヤが発生した。周辺には白い煙とともに焦げ臭い匂いが漂い、観光客は「どうした」、「何があったの」などと騒然となった。
ボヤは、小樽市堺町の臨港線沿いの北一ヴェネツィア美術館隣で、カニなどの海産物を販売する「小樽物産」(有)黒沢商店(堺町5)から発生。木造2階建255平米の2階事務室屋根裏から出火した。
この煙を感知した警備会社が、14:52に小樽市消防本部に通報し、同部は直ちに消防車12台・隊員約40名を出動させた。
観光客で賑わっていた同所周辺に、消防車のサイレンが鳴り響き、近隣の土産店などの店員は、団体観光客を裏道に案内し、避難誘導に追われていた。出火した屋根裏から白い煙が舞い上がり、駆けつけたハシゴ車から隊員が身を乗り出し消火活動にあたった。カニや海産物が並ぶ店先では、消防隊員たちが何度も行き来し、消火活動とともに出火原因を調べていた。ボヤは15:41に鎮火したが、出火原因は、現在、調査中。
近隣の店員は、「消防車の音が聞え、職場の人から火事だと聞いて、すぐにお客様を避難させた。外に出て確認したが、大きな火災ではなく良かった」と安堵していた。