小樽市立手宮西小学校(清水町5)の6年生25人が、12月12日(水)13:00から開かれた小樽市議会第4回定例会の一般質問を初傍聴し、子育て支援策や学校適正配置問題についての議論に関心を寄せた。
同小6年生は、総合的な学習の時間の一環で、市議会の一般質問を傍聴。今年は社会をテーマに学習しており、これまで、札幌裁判所の見学などを実施してきた。社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の渡部又兵衛さん(57)が、今春、母校の手宮西小を訪れ、生徒たちに授業を行ったことが、この学習に取り組む切っ掛けとなったという。
12日(水)の一般質問で、生徒たちは、子育て支援策や小樽市民会館などを取り上げた千葉美幸議員(公明党)と、適正配置や石油高騰問題を取り上げた新谷とし議員(共産党)の2氏の質疑を傍聴した。
前回の適正配置計画で対象校になった学校の生徒たちだけに、新谷議員の適正配置問題の質疑に対しては、とくに熱心に耳を傾けていた。新山敦也くん(11)は、「質疑の内容は結構理解出来た。やはり分かりやすかったのは、小学校の規模についての部分。勉強になりました」。石森菜々ちゃん(12)は、「通学路の距離も学校の適正配置に係ることが分かった」と関心を寄せていた。
担任の小竹理恵教諭は、「小樽市議会の事務局の方が親切に対応して頂いて本当に感謝している。ニュースペーパーの渡辺さんの授業を機に、社会をテーマに市内外の各施設を回って勉強しているが、子供たちも喜んでいるので良い取組みになったと思う」と満足気。今後、見学した裁判所や議会を参考に、模擬裁判や模擬議会を実施していくことにしている。
市議会事務局では、「過去5年間では、議会開会中に、授業の一環で傍聴に訪れた小学生はいなかったと思う。静かに傍聴していたので感心しました」と話していた。