「おたるに・・・ふくろうの森がやってきたよ」。タマゴの殻からふくろうを作る“こども美術講座”が、12月8日(土)9:00~12:00、市立美術館(色内1)の第1研修室で行われた。
この美術講座は、子供絵画教室を市内で開いている松本公子さんを講師に迎え、学校の授業から離れて、のびのびと図工の時間を楽しんでもらうため、毎年開かれている。今年は、24人の子供たちが参加し、ペットボトルを土台にして、タマゴの殻を貼り付けて、ふくろうを作った。
材料は、美術館職員などが集めたペットボトル、松本講師が市内企業から取り寄せたカニの甲羅、色付けしたタマゴの殻、ヤマユリの花の殻、ドングリなど。
子供たちは、あらかじめ新聞紙が貼られたペットボトルを選び、顔用のカニの甲羅をボンドでボトルに付け、色の付いたタマゴの殻を砕いて、ボディや羽を作った。ふくろうのイメージカラーの茶・黒色や、ピンク・黄色・青の縞模様など、思い思いに仕上げていく。最後に、目、クチバシ、羽をボディにつけて、台に乗せて完成させた。子供たちは、お父さんやお母さん、講師、美術館職員らの力を借りながら、一生懸命に取り組んでいた。
稲穂小の上参郷翔太郎くん(4年)・龍くん(1年)は、「タマゴの殻を潰して貼り付けていくのが楽しかった。コロコロ転がして体の模様を作り上げるのが面白かった」。花園小の西由梨絵ちゃん(2年)は、「ふくろうを作って、台の上を可愛くするのが好き」と、手にボンドをいっぱいつけて作業に没頭していた。
松本講師は、「地球温暖化の中、物を大事にすることを学んで欲しい。買って物を作ることは出来るけれど、色々な材料を再利用して、子供たちに、何をどう使えば出来上がるか想像してもらいたい」、子供たちを熱心に指導していた。
完成した作品は、12月12日(水)から16日(日)まで、3階市民ギャラリーで展示される。