小樽の美容師が全国大会のカットアート部門で準優勝と3位、着付部門で4位に入る全国入賞の快挙を成し遂げた。
この快挙を成し遂げたのは、開業80周年を迎えた「yasue(ヤスエ)美容室」(花園3)の美容師3人。11月20日(火)に東京で行われた第28回の「FESTIVAL DE JAPON 2007(フェスティバル ド ジャポン)」で、その高い技術が認められた。
この全国大会は、全国から約180人の美容師が参加し、世界チャンピオンの美容師が審査するハイレベルな大会。カットアートや着付などの全5部門で、その技を競う。
約70人が挑んだカットアート部門は、人毛をつけた人形(ウィッグ)を約40分間でカットし、ファッション性とテクニックを審査する。見事、準優勝を果たした金幹博さん(24)は、小樽出身で、美容の世界に入って3年半、日頃の練習の成果が認められた。「3月から大会のための練習を始めて、大変だったが、1番入賞したかった大会なので非常に嬉しい。小樽の人に喜んでもらえるように、この技術を活かしたい。小樽の人を綺麗に格好良くしたい」。
金さんに次いで3位となった小原志保さん(22)も小樽出身で、高卒後すぐに美容専門学校に通い、現在、美容師歴2年。「練習し過ぎて腱鞘炎にもなったが、入賞できたことは、これまでで一番嬉しいこと。すぐに親に伝えた。小樽出身なので、家族や親戚、お客さんに喜んでもらえるように頑張りたい」と語る。
約40人が参加した着付部門は、人形のボディ修正、長襦袢着付、振袖着付、帯結びまでの作業を25分で行う。この競技で4位となった島谷ひとみさん(28)は余市出身で、「コンテストには魔物が棲んでいて、ハプニングで失敗したりすることがあるが、当日の本番では、これまで練習した中で一番良く出来たと思う。来年6・7月にある大会に向けて、さらに練習を重ねたい」と、意欲を燃やしていた。
「yasue美容室」(有田直哉代表取締役)は、今年、開業80周年を迎えた。多くの従業員が、様々なコンテストで入賞を果たしてきたが、この全国大会に出場したスタッフが、全員揃って入賞を果たしたことは、これまでにない快挙だという。
「3人は良く練習した。みんな休みも無く、暇を惜しんで取り組んでいた。お客さんやスタッフ、家族に支えられて、3人が入賞出来たと思う。なんとか入賞させたくて、店全体で応援してきたので本当に良かった。小樽にいながら全国に通用する技術がある人材を育てたくて、スタッフ教育に力を入れてきた。これからも、色々なコンテストで賞をとっていきたい」(有田代表取締役)と、スタッフの入賞を喜んでいた。
金幹博さんの作品
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小原志保さんの作品
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島谷ひとみさんの着付
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