小樽市立潮見台中学校(潮見台1・早川紀美校長)は、11月22日(木)10:30から、医療の最前線から食の大切さを学ぼうと、南小樽病院(潮見台1)を訪問研修した。
同校では、今年度から、「食を通して、心身の健康・命を考え、食事の重要性を理解する。生き続ける上での食の大切を理解する」ことを目的に、“食”に関する総合学習を行っている。
1年生は、理想の給食のアンケートを行い、2年生は、健康やバランスの良いエコクッキングの調理実習、3年生は、直接病院へ訪問研修する。同校評議員である南小樽病院の大川博樹院長らの提案で始まった。
22日(木)は、同校3年1組の31名が、同病院を訪問した。言語聴覚士から、「水分や食物を口に入れ、咽頭と食道を通って胃に送り込むこと」のどこかに異常が起こる摂食・嚥下(せっしょく・えんげ)障害についての説明を受け、普段あたり前に食事していることが出来なくなる大変さを学んだ。
同障害では、水分や酸味の強いもの、パサつくものなどが食べられないことから、管理栄養士から、ゼリー状に調理された濃厚流動食が紹介された。学生たちは、ご飯やほうれん草のゴマ和えなどを刻んだものや、それをミキサーでさらにやわらかくしたものなど、その障害の段階ごとに調理された流動食を初めて口にした。
吉田彰君(14)は、「味がしっかりしているので美味しいと思ったが、普段当たり前に食事をしていることに感謝したい」と、食事の大切さを再認識していた。
流動食を試食した生徒たちは、昼食時の病棟を回り、実際に食事介助を受ける患者さんを見学していた。
同病院・伊藤裕平事務長は、「学生の研修は初めてのこと。患者さんがどんな看護を受けて食事しているか、見学してもらいたい」と呼びかけていた。