季節が晩秋から初冬に移り行く中で、市内住吉神社(住ノ江2)境内の黄葉したイチョウの木が、たわわな銀杏の実をつけている。
住吉神社は、鎮座140年を迎える小樽総鎮守の格式ある神社。夏の例大祭は、小樽祭りと言われる。境内は、鬱葱とした巨木が並んでいる。中でも、イチョウの大木が多く、すっかり黄葉して、初冬の風情を見せている。
このメスのイチョウの大木には、現在、銀杏が多く実をつけている。銀杏は、食用として重宝がられるが、食べ過ぎると、嘔吐と痙攣を引き起こすこともあるという。
神社境内の黄葉したイチョウについた、たわわの銀杏は、風に吹かれて地面に落ち、落ち葉の中に実をさらしている。銀杏拾いの市民は、独特の異臭がある実を、棒や手袋で拾い集めていた。
「この神社の境内の銀杏は、美味しいのよ。店で買うと、結構な値段がするので、拾って茶碗蒸しや炒って酒の肴にするの」と、近所の主婦は、袋にいっぱい新しい銀杏を拾い集めていた。