“おたる潮まつり”の赤字161万円!来年開催場所決まらず!


usio.jpg 今年7月末に開かれた第41回おたる潮まつりの実行委員会(最終)が、11月20日(火)17:00から、小樽運河沿いの中国料理レストラン好(ハオ)で開かれ、祭りの決算報告がなされた。
 第41回おたる潮まつり(山本秀明実行委員長)は、7月27日(金)~29日(日)の3日間で開かれ、108万人の入込者を数えた。祭りの総予算は3,620万円で、開催前までは、協賛金やスポンサー広告収入も80%の収集率と、昨年同様に推移していた。しかし、事業報告書によると、大型スポンサーの辞退などの影響で、スポンサー収入の目標額680万円に対し42万1,155円届かなかった。また、募金収入が1,334万円の予算額に対し、97万2,000円足らなかった。さらに、花火警備員経費が増大したことが大きな出費となり、結局、161万8,434円の赤字となったことが分かった。この赤字分は、これまでの特別積立金から補てんした。
 小樽の経済状況の落ち込みが、小樽の夏の一大イベントの潮まつりにも影響を及ぼしている。今後の財源確保が大きな課題となっている。
 また、来年は、現在メイン会場となっている第3ふ頭基部が、小樽港湾合庁舎新築工事のため使用出来なくなることから、来年のメイン会場の問題も大きな壁となっている。これにより、祭りの大きな収入源となっている露店の範囲の縮小も迫られることになる。
 来年も現在地で行うには、露店数を大幅に減らすことが必要になる。新会場として候補に挙がっている小樽公園内(花園5)の花園公園グラウンドでは、露店数の心配はないが、ステージなどの重量で、グラウンド下の水道管などが押しつぶされてしまう問題もあるとしている。潮ねりこみやふれこみで、中心商店街から花園公園グラウンドまで坂を上らないといけなくなり、「坂を下って埠頭に行くより、坂を上って踊る方が体がきつい」(社中)という。
 今回の会合で、祭りの実行委員長が山本・商工会議所副会頭から西條文雪・同副会頭へバトンタッチされた。西條・新実行委員長は、「会場がこれまでのように使えないが、41年の歴史があるこの祭りは、最初は何もないところから始まった。祭りをやろうという熱い思いが今につながっている。会場がどこか決まっておらず、色々な制約が出来ると思うが、これからも皆さんの理解と協力を頂いて成功させたい」と、新体制で第42回おたる潮まつり(2008年7月25日~27日)に臨む。
 来年の潮まつりの開催については、今後も高橋幸孝運営委員長のもとで検討が続けられる。計画が具体化するのは、来年5月末に開かれる第1回実行委員会からとなる。
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