小樽水産高校の実習生29名を乗せた「若竹丸」(666トン・村田雄一船長、乗組員27人)が、ハワイ・ホノルル港を目指して、26日(金)14:00に小樽港・港町ふ頭を出港した。
若竹丸には、小樽水産高校(若竹町9・谷口潤一郎校長)の本科海洋漁業科第2学年漁業コース21名と、専攻科漁業科第1学年8名の計29名が乗船している。マーシャル諸島海域でマグロ延縄実習を行いながら、ハワイのホノルル港を目指す。計49日間の乗船実習となる。
実習生たちは、港町ふ頭停泊していた若竹丸で、24日(水)から船内生活を送り、ハワイ航路へ夢を馳せていた。26日(金)13:30から行われた出港壮行式には、全校生徒439名と父母など、大勢の関係者が駆けつけた。谷口校長は、「安全な航海を心から願っております」と挨拶。実習生で生徒会長の佐藤連嘉くん(17)は、「海の実習に命の危険が伴うことを忘れず、ルールをしっかり守り、互いに協力し、ある実りある実習にしたい」と、元気良く挨拶した。
ふ頭は多くの関係者で溢れ、在校生たちから“頑張って来い”“ケガすんなよ”“お土産忘れんなよ”などとエールが飛び交っていた。岸壁を離れる若竹丸の実習生たちからは、赤や黄色の紙テープが岸壁に投げられ、受け取った在校生たちは、そのテープが切れるまで別れを惜しんでいた。若竹丸は、長笛を響かせながら港外へ姿を消した。
若竹丸は、マーシャル諸島海域でマグロ延縄実習を行いながら、11月21日(水)にハワイ・ホノルル港に入港し、現地の高校生と国際交流を行う。24日(土)に出港し、12月11日(火)に小樽に帰港する予定。
さらに、11月15日(木)には、本科海洋漁業科第2学年14名と専攻科情報通信科第1学年6名を乗せた実習船「北鳳丸」(664トン・吉野威船長)が、潜水実習をするため、沖縄那覇港を目指して小樽を出港することになっている。
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