小樽市内では、11月から民間テレビ放送5社の地上デジタル放送が配信となるが、望洋台地区では、すでに、10月6日(土)から本格的に地デジ放送の受信が可能となり、いち早くデジタルテレビ時代に突入している。
民間テレビ放送5社は、昨年10月に、小樽や苫小牧などの地上デジタル放送中継局の開局時期を、2007年11月1日と発表していた。このため、今年4月から、NHKアイテックによる「小樽デジタルテレビ中継放送所送信設備整備工事」が進められていた。
小樽市の山陰となる望洋地区では、地区住民らで「テレビ共同受信組合」(横田久俊理事長)を設置し、同地区コミュニティセンターに共同受信用のアンテナを設け、ケーブルで各家庭にアナログ配信を行っている。
現在、NHKや民放テレビ5社の試験電波発信が行われており、この共同受信用のアンテナが、市内でいち早く地デジの受信が可能となった。10月6日から同組合加盟の約1,200世帯で、本格的にデジタルテレビが視聴出来るようになった。もちろん、アナログやNHKデジタル、BS放送の受信も出来る。これに次いで、天神・奥沢地区の約900世帯でも、共同受信用アンテナを設けており、地デジの受信が可能となっている。
望洋台でデジタルテレビを視聴した横田理事長は、「テレビは古いが画像のクオリティはアナログとは比べようもないほど最高だ。ワイド画面用の映像を配信しているので、これまでのようにテレビ側でワイドに調整している不自然な画面ともさよならだ。年間600円程度の組合費で新たなアンテナを上げることなく地デジが見れるのはうれしい」と、自身のブログに書き込み、「いや本当にきれいだ」と話している。
市内一般家庭では、11月からの地上デジタル放送の本格的な開始で、いよいよ地デジ時代に突入する。
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