北海道指定無形文化財の松前神楽が、10月27日(土)14:00〜16:00、小樽稲荷神社(末広町38)で一般公開される。
松前神楽は、江戸時代初めに道南の松前周辺で行われていた、様々な神楽や田楽などの伝統芸能を集大成し、城内神事として伝承されてきたもの。全道各地に広がり、小樽には、1893(明治26)年に、道南の福島町の常盤井家によって伝えられた。
現在では、小樽市と道南の町村などで連合保存会が結成され、江戸時代以来の伝統的な舞・奏楽が伝承されている。23座の演舞を含む33事の舞楽と神事によって構成されており、中には、神遊舞、四ヶ散米舞、荒馬舞など北海道の独自性を表わしているものもある。
1958(昭和33)年に道指定無形文化財の指定を受けた小樽保存会(木村修会長)では、年1回、後志管内の松前神楽保存会が集まって交流会などを実施。今年は27日(土)14:00〜16:00、小樽稲荷神社で松前神楽が公開される。地域の子供たちも日頃練習した成果を見せる。
「伝統ある神楽を見学し、無形文化財を楽しんでもらいたい」と参加を呼びかけている。参加無料。申込不要。(写真提供:小樽市教育委員会)
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