道内指定自動車教習所81校・1,700名の教習指導員の中で、小樽自動車学校(新光2)の指導員歴11年の松濱尚子指導員(31)が、9月8日(土)に行われた指導員競技大会で女性初の優勝を勝ち取った。
今年で9回目となった「北海道指定自動車教習所指導員競技大会」は、全道81校の1,700人が、8つの支部に分かれて予選会を行い、勝ち抜いた18名が本選会に出場できるハイレベルな大会。スラローム、一本橋などの4種目の運転競技があり、前進・後退を秒単位で争う。減点法により順位が決められ、指定された時間の1秒差で1点減点となり、バイロンや渡り棒に接触すると20点減点される、遅くても早くても減点され、高度な技術を要求される大会となっている。
熟練のハンドルさばきと秒単位の正確さが必要とされる大会で、同校からは、2004(平成16)年にも優勝者が出ている。この中で、同校初の女性指導員の参加となった松濱さんが、プレッシャーをはねのけ、強豪男性指導員を退け、見事、全道指導員のトップに立った。
佐々木賢二校長は、「男性社会と言われる中、女性指導員がトップに立ったことで、関係者は喜んでおり、他校の女性指導員の目標にもなった。素晴らしいこと」と喜んでいた。
松濱さんは、今年7月に結婚し、同大会の予選会の2日前まで新婚旅行に行っていた。旅行に出る前にみっちり練習し、「優勝経験のある先生に教えられて、その通り出来たので優勝出来た。最初は緊張したけれど、運転席に座ってからは落ち着いて運転出来ました」と、2つの幸せを同時に掴み取った喜びを話していた。
さらに、同校は、北海道公安委員会の業績優良校に4年連続で表彰された。指定基準の維持状況、卒業生に対する継続的な指導や地域の交通安全に対する貢献などの検査を見事クリアした。「地域の交通安全を願いつつ、小さな活動をこつこつと積み上げてきたたまもの」としている。
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